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DC専用ファンド(2019年2月)、資金流入額が大幅減となり国内株式は一転して流出に

2019/03/22 10:45

 DC専用ファンドの2019年2月の純資金流入額は約209億円で、1月の約594億円から大幅に減少した。株式ファンドやバランス型などに全般に資金流入額が減少した。特に国内株式は、1月は約104億円の資金流入だったものが、約13億円への流出へと転じている。国内株式が資金流出となったのは、2018年9月(約54億円の資金流出)以来5か月ぶり。また、前月約204億円の資金流入があったバランスも、流入額が約80億円へと減退した。なお、全般的に資金流入額が細る中で、金額の規模は小さいもののターゲットイヤーへの資金流入額は増額している。

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※2月の純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成

 DC専用ファンド全体の純資産総額は約5兆1,583億円と前月の約5兆64億円から1,519億円増加した。2019年2月末の資産配分状況は、株式ファンド43%(前月比1%ポイント増)、債券ファンド21%、バランスファンドに35%という割合になった。この主要な3つのカテゴリーに含まれず「その他」に分類されているREITの残高が始めて1,000億円台に乗せた。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)

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出所:モーニングスター作成


■資金流入額のトップは三井住友TAM「DC日本債券インデックスオープンS」

 DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングは、三井住友トラスト・アセットマネジメントの「DC日本債券インデックスオープンS」が前月の3位からトップに浮上した。同ファンドのパフォーマンスは1年トータルリターンでプラス1%前後の成績で推移しており、安定的に資金が流入している。ただ、トップになったのは2016年6月以来、約2年半ぶりのこと。

 第2位には前月の7位から野村アセットマネジメントの「野村 J-REITファンド(確定拠出年金)」が浮上した。同ファンドは、1年トータルリターンが13%超という好パフォーマンスになっている。

 第3位には前月2位の「インデックスコレクション(バランス株式30)」(三井住友TAM)が入った。同ファンドは、信託報酬が0.18%とバランスファンドの中で低い。

DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキング

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※2019年2月末時点、純資金流入額は推計値
出所:モーニングスター作成



■トータルリターンの上位にグローバルREITがJ-REITを押さえて躍り出る

 個別ファンドの過去1年間のトータルリターンのトップは、前月まで2カ月連続でJ-REITファンドがベスト10を独占するという状況だったが、2月はグローバルREITファンドがJ-REITを押さえて上位を席巻した。

 トップの「DCダイワ・グローバルREITアクティブF」はトータルリターン1年が19.27%と頭一つ抜け出している。それに続くのは、グローバルREITのインデックスファンドで、1年で18%台のトータルリターンになった。J-REITは1年13%程度のトータルリターンでグローバルREITには及ばなかった。ただ、上位10ファンドは、国内外のREITに投資するファンドで占められている。

DC専用ファンドのトータルリターン(1年)ランキング

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※2019年2月末時点、純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成


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