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DC専用ファンド(2018年10月)、世界的な株安の影響で純資産総額2,603億円減少

2018/11/12 11:15

 DC専用ファンドの2018年10月の純資金流入額は約573億円と、前月(162億円)の約3.5倍に増加した。月間の純資金流入額が500億円を超えたのは、6月(685億円)以来、4カ月ぶりのこと。前月に52億円の資金流出となっていた国内株式が、一転して202億円の資金流入となった。国内株式に200億円超の資金流入があったのは、今年1月(226億円)以来、9カ月ぶりのことになる。また、先進国株式への資金流入額が124億円と100億円台に回復した。10月は3日に米国株価(NYダウ)が史上最高値(26,828ドル)を付けたものの、その後は低調な展開となり、29日には24,442ドルにまで下落。日経平均株価も月初に24,245円だったものが、29日には21,149円にまで下落している。株式ファンドへの資金流入は、月初の株高局面がきっかけだったかもしれないが、結果的に下旬にかけて株価が下落する局面で株式ファンドを購入することにつながったようだ。

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※10月の純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成


 DC専用ファンド全体の純資産総額は約4兆9,756億円と前月比2,603億円減少した。7カ月ぶりに純資産総額が減少した。7月に純資産総額が5兆円の大台に乗せた後で、3カ月ぶりに大台を割れた。2,000億円を超える減少額は、2001年10月に確定拠出年金制度が始まって以来初めてのこと。純資産総額の減少は、世界的な株価下落の影響が大きい。2018年10月末の資産配分状況は、株式ファンド43%、債券ファンド20%、バランスファンド35%という割合で、9月末と比較すると株式ファンドの比率が2%ポイント減少し、債券ファンドとバランスファンドの比率が各々1%ポイント増加した。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
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出所:モーニングスター作成


■資金流入額は国内外の株式インデックスファンドが上位に

 DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングトップは、「三菱UFJ DC国内株式インデックスファンド」(三菱UFJ国際)だった。第2位は三井住友トラスト・アセットマネジメントの「分散投資コア戦略ファンドS」。第3位から5位はアセットマネジメントOneの株式インデックスファンドが占めた。

 第2位の「分散投資コア戦略ファンドS」を除くと、上位10本のうち9本までが、国内株式、または、外国株式のインデックスファンドだった。

 なお、前月トップだったレオス・キャピタルワークスの「ひふみ年金」は、ベスト10から落ちた(17位)。

DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキング

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※2018年10月末時点、純資金流入額は推計値
出所:モーニングスター作成


■トータルリターン上位の大半をJリートファンドが占める

 個別ファンドの過去1年間のトータルリターンは、アセットマネジメントOneの「ファンド・コロワイド(DC年金)」が6カ月連続でトップになった。第2位は「大塚グループ株式F(確定拠出年金向け)」(野村)が前月の3位からランクアップした。

 3位以下には、Jリートファンドが10位までずらりと並んだ。10月の月間の騰落率では、東証REIT指数はマイナス1.76%とTOPIXの下落率マイナス9.42%より下落率が小さく、、年初来の騰落率では国内株式がマイナス圏(10月末のTOPIXは年初来マイナス9.43%)に沈む中で、東証REIT指数はプラス圏(同プラス4.99%)に踏みとどまっている。このリートの下落に強い性格が浮かび上がったかっこうだ。

DC専用ファンドのトータルリターン(1年)ランキング

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※2018年10月末時点、純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成


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