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DC専用ファンド(2018年5月)、バランス型に資金流入活発で純資産総額が過去最高更新

2018/06/12 09:41

 DC専用ファンドの2018年5月の純資金流入額は約625億円と、前月(226億円)から3倍近く増加した。月間の資金流入額が600億円を超えたのは今年1月以来。前月に資金流入額が細ったバランスに323億円の資金流入があった。バランスに300億円以上の資金流入となるのは、昨年6月以来、約1年ぶりのこと。国内株式への資金流入額が一段と細ったが、先進国株式へは、前月(約39億円)から3倍強(130億円)の資金流入となった。

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※5月の純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成


 DC専用ファンド全体の純資産総額は約4兆8,686億円と、前月比282億円増加した。2カ月連続の増加になり、過去ピークをつけた今年1月末(約4兆8,494億円)の水準を超えて史上最高になった。2018年5月末の資産配分状況は、株式ファンド44%、債券ファンド20%、バランスファンドに34%という割合で、4月末と同じだった。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)
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出所:モーニングスター作成


資金流入額のトップは「DCニッセイ安定収益追求ファンド」

 DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングトップは、ニッセイアセットマネジメントの「DCニッセイ安定収益追求ファンド」になった。円金利資産(国内債券および為替ヘッジありの外国債券)を実質的に70%以上組み入れて、金利収入等の安定した収益を追求するファンド。

 第2位と第3位には三菱UFJ国際投信のバランスファンドのフラッグシップである「三菱UFJプライムバランスDC」(安定成長型が第2位、成長型が第3位)になった。

 この5月から「指定運用方法」の制度が始まった。指定運用方法とは、加入者が加入後に運用指図をしなかった場合、初回掛金の入金から3カ月以上の特定期間、そして、2週間以上の猶予期間を経てなお、運用の指図がなかった場合に自動的に買い付けられる運用商品を指す。企業型DCでは、掛金の拠出を企業が行っているということもあって(従業員にDCに加入している実感が乏しいことにつながっている)、加入後一度も運用指図しない人が15%程度存在している。これまでは、あらかじめ定められた運用方法という規定に基づいて、主に定期預金などで運用されてきた。

 この場合、確定給付企業年金から確定拠出年金に移行した企業年金の場合、確定給付型で意識されていた想定利回り(年率数%)が、ゼロ%利回りの定期預金に置き換えられると、従業員に不利益が生じるため、「指定運用方法」の選定にあたっては、想定利回りの水準を確保することも検討要件の一つとするよう求められている。そのような条件を満たす商品として浮上しているのが「DCニッセイ安定収益追求ファンド」のようなリスクコントロール型のファンド、または、「三菱UFJプライムバランスDC」のようなバランス型ファンド、もしくは、ターゲットイヤー型のファンドだ。指定運用方法によって、運用結果がマイナスのリターンになっても、運営管理機関や事業主が、その責任を問われることはない。

 これまでは、ターゲットイヤー型のファンドが資金流入額の上位に入ってくるようなことはなかったが、米国では「指定運用方法」によく似た「デフォルト商品」の制度運用が始まってからDC運用の主力商品のひとつにターゲットイヤー型ファンドがなっている。「指定運用商品」の導入によって、今後の市場に変化が現れるかもしれない。

DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキング

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※2018年5月末時点、純資金流入額は推計値
出所:モーニングスター作成


リターンのトップはアセマネOne「ファンド・コロワイド(DC年金)」

 個別ファンドの過去1年間のトータルリターンでトップは、アセットマネジメントOneの「ファンド・コロワイド(DC年金)」。前月まで4カ月連続でトップだった「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」は第2位になった。第3位に「DCダイワ中小型株ファンド」(大和投資信託)、第4位に「明治安田DC中小型株式オープン」(明治安田アセットマネジメント)となり、トータルリターントップ10のうち9本は日本株を主たる投資対象にするファンドが占めた。

DC専用ファンドのトータルリターン(1年)ランキング

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※2018年5末時点、純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成


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