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DC専用ファンド(2018年1月)、日本株を中心に純資金流入額は月間600億円超

2018/02/15 14:17

 DC専用ファンドの2018年1月の純資金流入額は約610億円と、前月(436億円)から増額し、16年4月(634億円)以来の流入金額になった。国内株式への資金流入額が約226億円と大きく伸び、先進国株式に139億円、新興国株式に23億円と株式関連資産への資金流入が加速している。国内株式への資金流入額が月間200億円超え、先進国株式に同100億円を超える資金流入があったのは、2015年1月以来初めて。

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※1月の純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成

 DC専用ファンド全体の純資産総額は約4兆8,494億円と、12月末(約4兆7,647億円)から約847億円増加した。DC専用ファンド全体での2018年1月末の資産配分状況は、株式ファンド44%、債券ファンド20%、バランスファンドに34%という割合で、12月末比では株式ファンドが1%ポイント増え、債券ファンドは1%ポイントのマイナスになった。日本株式を中心に株式ファンドに資金が流入し、かつ、価格上昇などで純資産残高が拡大する傾向が続いている。(※個別のDC規約では、DC専用ファンド以外のファンドを制度に採用している場合があるため、DC専用ファンド全体の純資産総額は、国内DC制度全体で運用されているファンドの残高とは一致しない)

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出所:モーニングスター作成

資金流入額のトップは三井住友TAM「分散投資コア戦略ファンドA」

 DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキングトップと第2位は、三井住友トラスト・アセットマネジメント(TAM)の「分散投資コア戦略ファンドA」「分散投資コア戦略ファンドS」になった。第3位には三菱UFJ国際投信の「三菱UFJ DC国内株式インデックスファンド」が入り、4位はアセットマネジメントOne「DIAM外国株式インデックスF、5位は野村アセットマネジメントの「野村 外国株式インデックスF(確定拠出年金)」だった。資金流入上位は、三井住友信託銀行、三菱UFJ信託銀行、みずほグループ、野村證券グループなど、企業型確定拠出年金で伝統的に大きなシェアを持っている大手金融グループに係る商品が強い。

 企業型確定拠出年金制度では、現在、「デフォルトファンド」の選定が進んでいる。従来は、加入者が運用商品の指定をしなかった場合は、元本確保型商品に自動的に資金が積み立てられる仕組みだったが、年金審議会・企業年金部会等の議論を通じ、デフォルト商品には投信等の運用商品を当てないと、インフレへの対応という点で加入者のためにならないという意見が強まったため、元本確保型商品に代わって投信をデフォルト商品に選ぼうという動きだ。今月、資金流入額1位、2位になった「分散投資コア戦略ファンド」は、名前の通り、資産運用の「コア」に位置づけられることを目標に設定されたファンド。急に、資金流入が増えているのは、デフォルトファンドに採用された可能性もある。

 また、第9位にランクインしたレオス・キャピタルワークスの「ひふみ年金」は、ランキング順位こそ前月の第7位から後退しているが、純資金流入額は14.94億円と前月(10.54億円)から増加。17年7月(5.64億円)にトップ10入りして以来、月間資金流入額が月を重ねるごとに拡大している。

DC専用ファンドの過去1カ月間の純資金流入額ランキング

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※2018年1月末時点、純資金流入額は推計値
出所:モーニングスター作成

リターンのトップはアセマネOne「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」

 個別ファンドの過去1年間のトータルリターンでトップは、前月2位だったアセットマネジメントOne「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」になった。先月まで9カ月連続でトップだったSBIアセットマネジメントの「SBI中小型割安成長株ファンド<DC年金>」は2位だった。また、第3位の「明治安田DC中小型株式オープン」(明治安田アセットマネジメント)の上位3銘柄は前月と同じ銘柄になっている。

 これら、運用成績が上位にあるため、純資金流入額も増額。「MHAM日本成長株ファンド<DC年金>」は、昨年10月ごろまでは月間1.5億円程度の資金流入額だったが、1月には8.86億円へと大きく伸びた。「SBI中小型割安成長株ファンド<DC年金>」は、ランキングに入った昨年4月時点の資金流入額は0.46億円だったが、好調なパフォーマンスが追い風となって昨年9月には資金流入額が3億円を突破し、今では月間5億円以上の資金流入のあるファンドになった。

 トップ10には日本株で運用する銘柄に交じって、「DCニュー・チャイナ・ファンド」(三井住友アセットマネジメント)、「DCチャイナ・ロード」(岡三アセットマネジメント)、「三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド」(三菱UFJ国際投信)など、新興国株式で運用するファンドもランクインしている。

DC専用ファンドのトータルリターン(1年)ランキング

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※2018年1月末時点、純資金流出入額は推計値
出所:モーニングスター作成

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