iDeCoニュース

大和証券のiDeCo、手数料を完全無料化し全国巡る大規模セミナー等で普及に注力

2017/10/02 12:42

daiwa00.jpg
大和証券 確定拠出年金ビジネス部
部長 松村健一氏(左)
DC企画課上席課長代理 菅原正隆氏
 「ダイワのiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」は、9月から運営管理機関手数料が完全無料化になるとともに、分散投資による運用(資産配分比率の決定など)をサポートするサービスとして「iDeCo投資スタイル・ナビ」の提供を開始するなど、サービス内容も一段と充実した。全国の支店でiDeCoの申し込みを受け付けている同社では、支店セミナーや地方新聞社と連携した大規模iDeCoセミナーも活発に実施している。同社の確定拠出年金ビジネス部長の松村健一氏(写真:左)とDC企画課上席課長代理の菅原正隆氏(写真:右)にiDeCo普及の取り組みについて聞いた。

――9月11日から運営管理機関手数料を完全無料化するとともに、運用のサポートツール「iDeCo投資スタイル・ナビ」の提供を開始した。

松村 4月にiDeCoプランを刷新した際に、iDeCo残高50万円以上で運営管理機関手数料を無料とし、来年3月までは残高に関わらず無料にするキャンペーンを導入した。当時は、業界で最低水準の手数料だったが、5月にネット証券が「無条件で無料」という料金体系を打ち出したことで、キャンペーン期間が終了した以降の手数料について検討を重ねてきた。

 iDeCoをはじめるにあたって、どの金融機関を選択するかは、口座がある金融機関であったこと、運営管理機関手数料が安いことなどが理由として多い。一方、来年1月からは「つみたてNISA(ニーサ、少額投資非課税制度)」の取り扱いが始まるなど、資産形成を後押しする流れが加速する。お客様の資産形成をサポートするサービスに一段と力を入れていく姿勢を鮮明にしたいという思いもあり、業界最低水準の手数料でサービスを提供する決断をした。

 加えて、iDeCoで初めて投資する方も多く、分散投資を実践する際に「どのように資産配分をしたらよいのかわからない」という声にお応えするために「iDeCo投資スタイル・ナビ」の提供を開始した。ロボアドバイザーという言い方もあるが、初めての方にはロボアドバイザーという言葉では、そのサービスが何を意図しているのか分かりにくい。これらを踏まえて「投資スタイルをナビゲートするサービスです」ということがはっきりわかる名称を使うようにした。

 iDeCoは、誰もが強い関心のある「年金」がテーマのサービスなので、これまで証券会社のご利用経験のない投資初心者の方々からのお問い合わせも多い。このため、お問い合わせに対しては、「ポートフォリオ」や「アセットアロケーション」などといった専門用語を極力使わず、できるだけ日常生活で使っている言葉に置き換えて説明するようにしている。

 当社の特徴として全国の支店でお問い合せにお応えし、iDeCoのお申込みを受付けていることがある。さらに、iDeCoだけでなく、NISAからファンドラップ、相続など、まとまったお金の相談までトータルなサービスを全国の支店でファイナンシャルプランナーの資格(※CFP認定者数が金融機関No.1)を持った担当者が提供しているので、是非、一度お近くの支店を訪ねていただきたい。最初から個別相談は気が重いと感じる方は、支店で実施しているiDeCoや積立投資のセミナーに気軽に参加していただく方法もあるので、ご活用いただきたい。

――「iDeCo投資スタイル・ナビ」の特徴は?

松村 iDeCoに関するご相談を受けていると、決まって受ける質問がある。「自分の節税額は?」「どのように運用すれば良いのか?」という質問だ。これまで、節税額については「つみたてシミュレーション~税制メリット版~」を提供して、WEB上で簡便に計算結果が分かるようにしていた。今回、「どのように資産配分したら良いのか?」というお問い合わせにお応えすることを目的に提供開始したのが「iDeCo投資スタイル・ナビ」だ。

 6つの質問にお答えいただくことによって、その方のリスク許容度に合った5段階のモデルポートフォリオ(資産配分比率)をご案内している。「国内株式」「国内債券」「国内REIT(不動産投資信託)」「海外株式」「海外債券」「海外REIT」の6資産での配分比率をお示しするので、お客さまが資産配分をする際に参考になると思う。

 質問内容やモデルポートフォリオについては、ダイワ ファンドラップで培ってきた経験やノウハウを活かしている。

――支店のセミナーの他、大規模セミナーを各地で展開している。

菅原 地方新聞社等とタイアップしたセミナーを東京、福岡、名古屋、仙台などで展開してきた。10月は、大阪、新潟、山形、京都で計画している。土日のどちらかで、中心街の駅に近い会場を使って開催しているが、毎回200人~300人の会場が満席になるようなセミナーになっている。また、会場では質問等も活発で、お客様の関心の高さを実感している。

 また、セミナーを継続していると、会場での質問内容が変わってきていることに気付く。以前は、「iDeCoって何?」という制度そのものへの質問が多く、「説明を一通り聞いたけど、まだ良く理解できない」という方が少なくなかった。今では、国民年金基金連合会での周知活動なども広がって、制度そのものの理解は進んだように感じる。そこで、「自分は、所得控除でいくら戻ってくるの?」とか、「やってみようと思うのだけど、どのように運用すれば良いのか?」といった自分の事として考えた具体的な質問が増えている。

 地方で行うセミナーは、セミナーをきっかけにiDeCoを始めてみようという方々に多く集まっていただき、セミナー終了後の資料請求等のお申込みも多い。今後も積極的に取り組んでいきたいと考えている。

――今後の展開は?

松村 10月からは「つみたてNISA」の申込み受付も始まる。iDeCoは目的が老後資金に限られた制度だが、それ以外の住宅資金や教育資金などの準備はNISAなどの活用を考えたい。「つみたてNISA」の登場によって目的に応じて税制優遇制度を使い分けることを、これまで以上に意識する必要がでてくると思う。

 これまでiDeCoを中心に行ってきた支店セミナーにも「つみたてNISA」の話題も取り入れるようになってきている。ともにポイントは「コツコツと積み立て投資をしていきましょう」ということなので、「つみたてNISA」と「iDeCo」を一緒に説明し、資金目的に応じて税制優遇制度を賢く使い分けるという考え方を広めていく。

 このようにiDeCo、つみたてNISAと税制優遇制度を使った資産形成の仕組みが充実してきており、是非お客さまには制度を理解していただき、資金目的に応じた使い分けを実践してもらいたい。

 これからも、お客さまのマネーライフに寄り添うパートナーとして、お客さまの生活が豊かな暮らしとなるよう、お客さまのご相談に真摯に応えていきたい。

    
    

バックナンバー

  1. iDeCoの10月新規加入者は3.68万人増、来年1月から掛金の年単位拠出がスタート ( 2017/12/04 12:58)
  2. iDeCoに特化した相談店舗「つみたてプラザ」は年中無休・相談無料、iDeCo加入者・加入検討者の対面相談ニーズに対応 ( 2017/11/30 09:49)
  3. iDeCoの9月新規加入者は3.34万人増、加入者総数が65万人を突破 ( 2017/11/01 11:10)
  4. iDeCo専業の運営管理機関MYDCがお金のデザインと合併、金融機関との提携でiDeCoサービスの普及にも取り組む ( 2017/10/31 19:17)
  5. iDeCoの掛金全額所得控除、国基連が10月27日までに掛金払込証明書を発送 ( 2017/10/30 09:16)
  6. SBI証券、確定拠出年金の投信残高1000億円を突破 ( 2017/10/23 18:41)