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2050年の日本社会をイメージできますか? フィデリティ投信が三菱総研と共同で「未来社会2050展望レポート」

2017/09/15 16:49

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フィデリティ投信
執行役員副社長
小泉徹也氏
 フィデリティ投信は三菱総合研究所と共同で「フィデリティ 未来社会2050展望レポート」をまとめた。20代~30代という若い資産形成層が、リタイアメントを迎える2050年の日本社会の姿を考察している。フィデリティ投信執行役員副社長 法人/年金ビジネス本部長の小泉徹也氏は、「20代の若者が60代になる2050年の世界をリアリティとドリームの2つの側面で展望すると、高齢化や過疎の問題など課題はあるものの、AI(人工知能)やロボットの進化などが生活を向上させる明るい見通しもある。このレポートが若者に早い段階から将来を考えるきっかけになってほしい」とレポート編纂の狙いを語った。

 レポートは、「家族像・住まい方」「ウェルネス」「働き方」「食生活」「モビリティ」「教育」「エンターテインメント」「お金との付き合い方」の8つの側面で分析し、データ等によって見通せる「2050年に直面するReality」とイノベーションがもたらす夢のような進化の姿を両面から考察している。たとえば、医療や介護など「ウェルネス」の分野では、2050年には現役世代1.3人で高齢者1人を支えるようになり、「現状のままでは公的社会保障も限界に近づき、現役世代・高齢世代の負担が高まる」というリアルな現実が見通せる一方、ICT(情報通信技術)の進展によって在宅でパーソナライズされた医療サービスの発展で健康寿命が延び「健康的な90歳社会」が実現している可能性もある。

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フィデリティ投信マーケティング部長
嶋田京子氏
 フィデリティ投信のマーケティング部長の嶋田京子氏は、「三菱総研と共同でレポートをまとめたのは、将来展望を単なる文章としてまとめるのではなく、コンテンツとして絵やビジュアルでのイメージについてもディスカッションを深めたかった。レポートを私どもから一歩的に発信するというより、将来を考えるきっかけ、議論の場として提供にしたい。フィデリティは、そのような将来を自分たちで考えることをサポートしてくれる存在としてイメージしていただけるようになりたい」と語った。

 このレポートについて、社会保障審議会・年金数理部会委員でもある横浜国立大学教授の関ふ佐子氏は、「RealityとDreamの両面から将来を考え、高齢社会の明るい面をみていくことは大事」と語る。「現在、75歳女性の平均余命は90歳を超え、2050年には平均寿命が90歳の時代を迎え、『人生100年時代』が現実のものとして意識されるようになる。平均が100歳ということは、中には110歳、120歳まで生きる人も現れる。その時に、80歳で貯えが尽きてしまって途方に暮れるようなことがあってはならない。100歳まで生きられることを、前向きに受け止める意識改革が重要になる」と、日本の社会保障制度が重要な転換点にあることを強調した。

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横浜国立大学教授
関ふ佐子氏
 そして、関氏は、「社会保障制度は、15歳~64歳の生産年齢人口が65歳以上の高齢者を支えるという考えで議論されているが、生産年齢を20歳~74歳と考え、75歳以上の高齢者を支えると考えると、2020年でも4.6人が1人を支えるという状況になる。75歳~80歳まで働くことができるような長距離走型の働き方を考えるべき」と、働き方改革を進めるべきだと提言している。「長距離走型の働き方には北欧などに成功事例がある。日本は、もっと豊かな暮らしのあり方について考えを深めるべき」と語っている。

 フィデリティ投信では、「フィデリティ未来社会2050展望レポート」で得られた様々な知見を活用し、「未来のことを考えるきっかけを提供する『2050プロジェクト』を推進する」(嶋田氏)としている。2006年からスタートした大学生に公的年金制度にたいする提言をしてもらう活動「Think!ロウゴ」プロジェクトは、若い世代とのコミュニケーションツールとして現在のThinkプロジェクトにつながっている。今回もSNSの活用も含めて、様々な機会を通じた情報発信を行う計画だ。

 そのプロジェクトを通じて、「フィデリティ・ターゲット・デート・ファンド」をひとつのツールとして全面に取り上げるとした。小泉氏は、「投資するアクションを決めていただくだけで、2050年に向けた運用は自動的にやっていく商品として広く活用していただける」と語っている。また、来年3月に設定から20周年を迎える「フィデリティ・日本成長株ファンド」は、「次の20年を展望し成長する企業に投資するファンドとして改めて注目をしていただきたい」とクロースアップしていく考えだ。

    
    

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