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三井住友アセットのDCファンド、長期・積立・分散投資のメリットを活かす魅力的な商品群を開発

2017/04/03 10:41

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三井住友アセットマネジメント
DC・NISA推進課
課長 金井麻理子氏(左)
アソシエイト 深谷弘樹氏(右)
 三井住友アセットマネジメントのDCファンド「三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)」(愛称:マイパッケージ)<200509300A>、「三井住友・DC外国株式インデックスファンドS」<2004113006>、などが2月末現在、モーニングスターレーティングで最高格付けの★★★★★を取得している。モーニングスターレーティングは、過去3年間、5年間、10年間のファンドのリスク調整後パフォーマンスを★の数で評価するもので、最高位の★★★★★は、同一カテゴリーで上位10%以内の優れた成績を残したことを表している。同社のDCファンドの特徴等について、三井住友アセットマネジメント営業推進部 DC・NISA推進課長の金井麻理子氏(写真:左)と同課アソシエイトの深谷弘樹氏(写真:右)に聞いた。(格付け評価は、すべて2017年2月末現在)

――DCファンドで5つ★、4つ★など高い格付けを取得しているファンドが多い。DCファンドの特徴は?

深谷 「マイパッケージ」シリーズは、株式の組み入れ比率を30%、50%、70%の3段階にした固定型バランスファンドで、「三井住友・DC年金バランス30(債券重視型)」<200509300A>(★★★★★)、「三井住友・DC年金バランス50(標準型)」<200509300B>(★★★★)、「三井住友・DC年金バランス70(株式重点型)」<200509300C>(★★★)を公募と併用で提供している。2014年には、同シリーズで国内外の債券のみで運用する「三井住友・DC年金バランスゼロ(債券型)(マイパッケージZERO)」<2014121502>を設定している。

 信託報酬が0.2%台と低く設定していることが特徴。長期で運用する確定拠出年金では、バランス型ファンドを運用の中核と位置付けるプランが多く、バランス型のなかでも信託報酬の水準が低い「マイパッケージ」は、企業型を中心に約15社の運営管理機関でお取扱いただいており、250社以上の企業様のプランでご採用していただいている代表的なシリーズだ。

 「三井住友・DC外国株式インデックスファンドS」<2004113006>(★★★★★)、「三井住友・DC外国債券インデックスファンドS」<2004113007>(★★★★)もともに業界最低水準の信託報酬でご提供している。コストを抑えることでトラッキングエラー(TE)も低く、評価いただいている。

――DC向けの商品として問い合わせ等が活発な商品は?

金井 「三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)」<2016042205>に注目していただいている。16年4月に設定した比較的新しいファンドだが、世界各国の債券、株式、リート等に分散投資するバランスファンドで、経済環境の変化などを受け市場のリスク選好状況が変わることに応じて資産配分を調整するアロケーション型と呼ばれるファンドだ。DB(確定給付企業年金)向けには13年1月からの運用実績があり、その優れた運用実績をDCでも活用できるとして企業型DCで問い合わせが多い。

 アロケーション型ファンドはiDeCoでも注目度の高い商品カテゴリーで、運用会社各社から提供されているが、他社のファンドと比較すると、当社のファンドはリスク水準がやや高めになっている。一般にリスクの水準が年率2~3%、または、年率4~5%程度の水準の商品が多いが、当ファンドは年率7~8%程度のリスク水準になっている。

 DCの運用は長期の積立投資なので、ドルコスト平均法によるリスク抑制効果が期待されるが、リスク水準が小さくなると、トータルリターンも抑えられるという傾向がある。そこで、定時定額購入を前提にしたDCでは、過度にリスクコントロールをする必要はなく、一定程度のリスクを許容してしっかりと資産形成できる商品をご提供すべきというのが、当社の考えだ。

 一方、「三井住友・DCターゲットイヤーファンド2050」<2016103106>は、Through retirementという新しいコンセプトを導入したターゲットイヤーファンドとして注目していただいている。信託報酬の水準も業界で最低水準のレベルにした。

 当社には5年刻みにターゲットイヤーを設けたベーシックな「三井住友・DCターゲットイヤーファンド2020(4資産)」<2008033108>(★★★★)のシリーズがあり、パフォーマンスを大変評価していただいているが、これらは、ターゲットイヤー到達時にはほとんどを安全資産として運用を切り上げている。近年は、定年の延長、あるいは、退職後も何らかの形で就労所得を得る方が増え、ターゲットイヤーの時点で、リスク水準をゼロにする必要はないという考え方ができる。今後のターゲットイヤーファンドについては、「Through retirement」の考え方で商品提供を継続していこうと考えている。

 現在、社会保障審議官企業年金部会 確定拠出年金の運用に関する専門委員会においてDC制度の運用商品の本数の上限、また、指定運用方法(デフォルト商品)の基準について議論が進められている。ターゲットイヤーファンドなどは、本数上限の議論の中で、シリーズを1本として本数カウントするべきとの意見も出ている。この議論が進めば、デフォルト商品としてのアロケーション型、または、ターゲットイヤーファンドの採用について、各DCプランで検討が始まると見込んでいる。その時には、「三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)」などへの注目が再び高まると期待している。

――今後のDC市場への取り組みは?

深谷 DCは将来のための資産形成を目的に、長期に保有することができるファンドが中心となる。当社では「マイパッケージ」シリーズ等のバランスファンドやインデックスファンド、そして、ターゲットイヤーファンドなどの資産形成層の幅広いニーズに応えることができる商品を54本取り揃えている。今後は、アクティブ運用の株式ファンドなど、サテライトの分野でも魅力的な商品開発は可能であると考えている。

 たとえば、「DCトヨタグループ株式ファンド」<2005071502>(★★★)は、トヨタ自動車の株式を50%、トヨタグループ企業の株式を50%という比率で投資するユニークな商品だが、長期にわたってファンドの魅力が衰えていない。このような長期的に考えて、魅力的な商品の開発を進めたい。また、来年1月に積立NISA制度も始まることから積立NISA商品としても併用できるものも考えていきたい。積立NISA向けの商品基準を満たす長期の資産形成に資する商品開発にも引き続き力を入れていく。

 また、iDeCoや企業型DCについてはわかりやすい情報提供の継続が重要だと考えている。ドルコスト平均法による時間分散効果のメリットなどを、丁寧にわかりやすく伝えるツールも運営管理機関や販売会社のお客さまに提供していく予定だ。長期で考える積立投資というコンセプトは、積立NISAの制度啓蒙にも使うことができる考え方になる。これからの資産運用の核になる考え方として、多くのお客さまに利用していただけるよう、情報発信に努めていきたい。

    
    

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