資産管理コラム

iDeCoの利用は計画的に、18年1月から年単位拠出スタート

2017/12/12 09:49

 iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の掛金が2018年1月から「年単位」で拠出することが可能になります。これまでは、毎月・定額の掛金の拠出しか認められていなかったのですが、「年単位」となることによって、ボーナス月の増額なども可能になります。これまでよりも柔軟な拠出が可能になりますが、この制度にはルールがあるため、思いついた時に、より多くの掛金を拠出するということはできません。あらかじめ拠出の「年間計画」を届け出て、その計画通りに拠出することが必要です。

1年間の拠出計画を届け出て拠出頻度や拠出額を自由に設定

 掛金の拠出については、12月分の掛金から翌年の11月分(実際の納付月は、1月から12月)の拠出期間を1年とし、この期間の拠出金額を設定します。この1年間の区分のし方は、加入者が自由にできます。ただ、11月分(12月納付)の掛金は、必ず含むこととされています。

 ですから、2月納付から隔月で12月納付まで、1年間に6回の納付でも良いのです。掛金額は5,000円以上、1,000円単位で、これまでと同じです。そして、掛金の限度額は、これまで1カ月当たりで決められていた限度額の12倍になります。

 たとえば、公務員であれば、毎月の限度額が1.2万円ですから、年間で14.4万円です。毎月の掛金を1万円にして、6月と12月は1.2万円を増額する(6月と12月の掛金は2.2万円)というプランができます。同様に、専業主婦の掛金は月額2.3万円ですから、年間で27.6万円です。毎月1万円にして、12月だけ10万円を上乗せするなどというプランも可能です。年間限度額以内であれば、掛金の配分は自由に行うことができます。

 会社員でiDeCoに加入している場合、12月の年末調整で掛金の全額所得控除の恩典が受けられますから、12月に限っては、その所得控除で戻ってきた金額を上乗せして拠出する計画をたてることもできます。毎月の掛金を限度額いっぱいまで掛けることはできませんが、12月に節税分を上乗せすることによって、節税メリットが実感できるでしょう。節税額は、ご自身の課税所得の水準によって異なるため、所得税率が10%の場合は、住民税の10%(一律)と合わせて掛金の20%相当(毎月1万円の場合は、2.4万円など)を増額するようにします。

 あるいは、年2回のボーナスが決まっている会社等に勤めている場合は、年に2回の拠出にして、年間の限度額が14.4万円の場合は、6月に4.4万円、12月に残りの10万円とすることもできます。

拠出計画は年に1回の見直しが可能

 拠出計画は1年に1回、見直すことも可能になっています。昇給等によって収入が変わった場合は、それに応じて見直しも可能です。なお、拠出限度額の枠は、翌年に繰り越すことはできません。

 もっとも給与天引きで掛金の納付をしている場合、会社の給与事務等の関係で、毎月定額でしか給与天引きができないなどの制限がある場合があります。その点は、勤め先に確認するようにしましょう。

 来年の1月19日までに書類が受理されると、1月の拠出分(2月納付)から「年単位」の申し込みができます。「加入者月別掛金額登録・変更届(K-030)」で掛金の拠出計画を提出しましょう。

 掛金の拠出は、「月単位」から、「年単位」に変りますが、事前に拠出計画を提出する必要があるように、その場の思いつきで、掛金を増額したり減額したりはできません。もとより、iDeCoは自身の老後の生活資金をしっかり準備するための制度です。将来を考えて、計画的に資金を準備しましょう。