資産管理コラム

上昇相場で力を発揮、iDeCo採用の国内グロース株式ファンドに注目

2017/10/06 09:42

 国内グロース株式ファンドが好調だ。国内株式型ファンドのグロース型に属するファンドのパフォーマンスを見てみると、年初来で、大型・小型問わず、好調なパフォーマンスを見せた。背景には、昨年のトランプ大統領選挙以降の株式相場のラリーがある。年初来では8月末現在で、大型グロースは15.1%、小型グロースは30.2%の上昇となった。(図表1)

001.jpg
 一般的に、株価の上昇局面は成長性の高い株式に投資をするグロースファンドがより上昇する傾向にあり、一方で相場の停滞時は配当などのインカムゲインを重視した、高配当株式を組み入れるファンドが強さを発揮する傾向にある。今回のような相場上昇局面では、グロース株ファンドに軍配が上がる形となった。2017年8月末時点でレーティングが上昇したファンドのうち5ツ星を獲得した国内株式ファンドは11本であったが、カテゴリー別では「国内中型グロース」が4本、「国内大型グロース」が3本と、グロース型ファンドが健闘を見せ、運用成績の向上が伺える。

バリュー、グロースはそれぞれ優位な点、弱点があることを念頭に

 2011年から2016年までの過去6年間の歴年のリターンを見ると、2011年のリーマンショック後の大幅下落、2016年の相場低迷局面ではグロースに比べてバリューが優位にあるが、2012、2013年の年間で20%以上の上昇局面ではバリューに対してグロースが優位な傾向となった。したがって、バリュー、グロースどちらも優位な局面、弱点がある事には念頭に置いておきたい。(図表2)


002.jpg

カテゴリー内でトップのリターンを獲得の、国内グロース型にフォーカス

 iDeCo採用ファンドで国内グロースファンドに焦点を当てて、より効率的に運用ができているかの観点から、シャープレシオの高いファンドを抽出した。シャープレシオとは、簡単に言えばリスク÷リターンで計算される指標で、シャープレシオが高いファンドほどリスクに対して効率よくリターンを獲得していると言える。(図表3)

 ランクインしたファンドを見てみると、信用金庫で多数取り扱いがあり、公募ファンドでも買い付け可能な「年金積立Jグロース」、新たにiDeCoに参入したマネックス証券採用の「スパークス・新・国際優良日本株ファンド」などが名を連ねた。ポートフォオ、金融機関の選択肢の一つとして、今後の参考にしていただきたい。

003.jpg