資産管理コラム

iDeCoで金投資!? 最強の現物資産「金」の魅力とは

2017/06/01 13:43

 iDeCoの法改正後、各社商品ラインナップを一新して、ラインナップの多様化がみられます。その中でも数社の金融機関では「金」に投資をするファンドを取り扱っています。そもそも金はどんな資産なのか、投資をする上での注意点やポイントなど見ていきましょう。

金投資の特徴は?

 金は古来より、世界共通の資産として扱われ、かつては金本位制が採用されていました。世界で共通の価値を持つことからも、金は世界中のどこでもいつでも換金が可能で、最強の資産とも言われています。加えて、金は鉱物であるため埋蔵量が限られた資源であるということや、紙幣ではなく現物資産であるため保管力が高く、政治・経済の情勢が不安定な時にこそ選好され力を発揮します。

 下記の図を見てもお分かりのように、金とドル円は逆相関の関係(逆の動きをする)にあります。2008年のリーマンショック以降ではドルや株価が大きく下落する中で、金はリスク資産の逃避先として選好され、金の価格は2011年には2006年対比で約3倍にまで上昇しました。


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金投資の注意点

 では金に投資する上での注意点はあるのでしょうか。金は株式や投資信託、債券などの金融商品とは違い、配当や利子が付くことはありません。金は「金」そのものの価値に投資をするのです。そして、金は安全資産だからと言って元本が確保されているわけではなく価格変動がある点や、金はドル建ての資産のため、購入する際には為替の影響を受けることには要注意です。通常、金を購入する場合は保管する手間やスペースが必要ですが、金の金融商品を購入する場合は実物資産を購入するのではなく金の価格に連動した投資信託やETFを購入することになるため、保管場所を気にしなくていいことはメリットの一つです。

iDeCoで金に投資ができる金融機関は?

 iDeCoで金に投資するファンドを組み入れている金融機関は以下の通りです。


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出所:モーニングスター作成

 SBI証券はじめ地方銀行3社は「三菱UFJ 純金ファンド」を組み入れています。こちらのファンドは日本の取引所で取引される金の現物価格を裏付けしたETFに投資を行うファンドです。一方、楽天証券は「ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)」を組み入れており、こちらは為替ヘッジ付きであることが特徴です。

 iDeCoに限らず、金に投資をする際には、他の投資と組み合わせ、リスクを分散させて保有することが重要です。目安としては保有資産の1割までと考えましょう。そして、価格変動があるため一度に購入すると高値掴みをしてしまうこともあります。ですので、一定額で定期的に購入する積立投資や毎月積み立てを行うiDeCoなどを利用し、平均購入単価を抑えて価格変動リスクを軽減し、運用していきましょう。