資産管理コラム

専業主婦のiDeCoとは?! 女性に優しいiDeCoの特徴

2017/04/28 18:55

 今回の制度改正で専業主婦もiDeCoの加入対象に含まれることになりました。男性に比べて女性は結婚、出産、仕事復帰とライフプランの中での変化が大きく、iDeCoはそこに対応した制度となりました。iDeCoでは所得控除を受けられるため、パートなどの収入が所得税を支払う必要のない103万円を超えて収入があった場合、その分の税金が控除されます。また、売買益も非課税になるため一般口座で積立投資をするより断然お得です。


専業主婦のiDeCo


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出所:モーニングスター作成

様々な働き方に対応できるようになったiDeCo

 制度改正前は、企業型DCの加入者が、結婚や出産を機に勤めていた企業を退社し、専業主婦(第3号被保険者)となると、運用指図者として新規に掛け金を拠出することは出来ず、今ある資金を運用するしかありませんでした。そして毎月手数料がかかってくるため、手数料で年金資産を目減りさせてしまうこともありました。

 今回の制度改正により、会社員から専業主婦となってもiDeCoで掛け金の拠出を続けながら運用を継続することができるようになりました。出産、育児が終わり、会社員に復帰した場合(第二号被保険者)、勤め先に企業型DCがあれば、再度企業型に資産を移換でき、企業型DCの無い会社員や公務員となってもそのままiDeCoで運用を継続することができます。新たな勤め先に確定給付企業年金(DB)がある場合、iDeCoで積み立ててきた資金をDBに移換することも可能になりました。

 言ってしまえば今まで拠出が不可能で手数料ばかり取られていた専業主婦の空白期間を埋めることができるようになったのです。まさに、働き方の多様化、そして、貯蓄から資産形成の流れの中でiDeCoは女性のライフプランの変化に対応していることが特徴です。


確定拠出年金法の改正前後の違い


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出所:モーニングスター作成

 ただし、注意しておきたいのはすべての女性にiDeCoが適しているわけではないということです。iDeCoでは必ず口座管理手数料がかかってきます。手数料の一番安い金融機関を選んでも、年間で2,004円かかります。(手数料ページへリンク)ですので、そもそも運用商品を使った資産形成を思い立ったときに、税制優遇を考えるのであれば、NISAが第一選択肢になるでしょう。専業主婦になったからといって無理して手数料のかかるiDeCoに加入する必要もないのです。103万円以内で収入を抑えた働き方をしている期間は、所得控除のメリットを享受することは出来ない点は注意が必要です。

貯蓄から資産形成の時代、資産形成の手段もいろいろ

 貯蓄から資産形成といわれる時代を迎え、女性も自ら資産運用をする時代になりました。モーニングスター主催の女性限定のセミナーでは平日にも関わらず400名もの女性が参加をします(2017年2月28日開催の実績)。

 年金の担い手である勤労世代の人口が減少し、年金を受給する高齢者が一層増えていく中にあって、将来の年金を自ら準備することは私たち一人ひとりが考える重要なテーマになってきました。年金を準備するための制度としては、iDeCoはもっとも優れた仕組みになっています。問題は。「いつ始めるか?」です。会社員や公務員など収入がある人は早く始めるほどにiDeCoのメリットが大きくなりますが、専業主婦の間は、いつ始めるのがいいのか、働ける時間、家族の状況などを良く考えて、タイミングをはかりましょう。