資産管理コラム

放っておいたらダメ?iDeCoのリバランスについて

2017/02/06 15:49

ポートフォリオの配分は変わってしまう?

 Aさんは「国内株式10%、先進国株式30%、新興国株式10%、先進国債券30%、新興国債券20%」の配分比率で昨年1月より個人型確定拠出年金の運用を始めました。2016年後半は、米国の大統領選挙でトランプ氏が勝利するなど、相場を賑わせるニュースが続き、今年の1月末の、AさんのiDeCoの資産構成は「国内株式15%、先進国株式35%、新興国株式15%、先進国債券20%、新興国債券15%」と変わってしまいました。さて、Aさんはどうしたらよいのでしょうか。


 iDeCoで運用する投資信託は、マーケットの変動で動きます。各資産クラスはマーケット状況によってそれぞれ動きますので、運用を始めてからしばらくたつと、当初の配分比率が変わっていきます。今回は、トランプ氏が米大統領選に勝利したことで、規制緩和など政策への期待感から国内外の株式が上昇し、全体的に株式資産の割合が増加しました。しかし、当初設定した利回りの目標を達成していくためには、崩れた資産配分をそのままにせず、元の割合に戻すことが重要です。その際、資産配分を調整し、元に戻すことを「リバランス」と言います。



リバランスは年に1度でOK!?しかも簡単!

 では、どのようにして資産配分を元に戻せばよいのでしょうか。方法は2つあります。まず1つ目が「スイッチング」という方式です。スイッチングとは、保有する商品の一部を売却して、その資金で別の商品を購入することです。この場合、価格の上がった株式資産を一部売却して、価格の下がった債券資産を購入して調整します。2つ目が、「配分変更」です。配分変更は、毎月継続購入が基本となるiDeCoの特徴を利用した方法で、毎月の掛け金で購入する資産クラスの比率を変えることで、配分を調整します。今回の場合、元の配分に戻るまでは、株式資産を少なめに、債券資産を多めに購入して比率を調整します。また、その際に国内株式のパッシブファンドから一部アクティブファンドへ、組入れの変更を行ったり、海外株式でも中小型株式ファンドの組入れを行ったりなど、運用の見直しをする機会にもなります。べーシックな運用に慣れたら、運用商品の変更も検討してみましょう。

 最後に、注意しなければならないことは、リバランスは頻繁に行うものではないということです。短い時間で売買を繰り返すと、値上がり益を十分に確保できない可能性があるからです。年1回を目安に、ポートフォリオの点検を行いましょう。スイッチング、配分変更ともにとても簡単にできます。年1回のリバランスの手間を惜しまず、老後を安心して迎えられるよう、しっかりとメンテナンスを行いましょう。